米ライス国務長官の同席のもと、パレスチナ自治政府アッバス大統領とイスラエルのオルメルト首相の和平会議が行われたとのことです。
ライス国務長官の報告によれば、この会議において有効な進歩は見られず、両指導者は近日中に再び会うことのみにおいて合意したそうです。
[コメント]
合意が得られなかったそうですが、たとええられたとしても、アッバス議長とイスラエルの間の合意ではパレスチナとイスラエルの間の合意とは言えない気もします。
この会合についての議会の多数派、ハマスのコメントは「ライス氏はアッバス大統領に統一政府から身を引くよう圧力をかけるのに失敗した」とのことです。
さらにハマスは「我々はアメリカ政府に、パレスチナ人民の意思を尊重し(ハマス主導の)政府を認め、対話を調整するよう求める」ともコメントしています。
世界中に西洋型の民主主義を根付かせようとしているアメリカが、パレスチナにおいては民主主義を認めていません。アメリカとイスラエルは、イスラエルを認めるようハマスに求める一方で、ハマスを認めてはいません。
このようなダブルスタンダードは許されるべきでないし、こうした立場ではハマスの理解は到底得られないでしょう。「民主的に」対話を行って欲しいものです。