それはともかく、タイトルにあるようにウルリッヒ・ベックの『グローバル化の社会学』を読んでいます。
なんだか分かりにくくてなかなか進んでないんですが、ホントにベックの文はこんなのだったんでしょうか・・・。いや、恐らく訳が下手なんだと思います。
たとえば、
「今日の(そして恐らく将来の)グローバル化の過程の特殊性は、文化的、政治的、経済的、軍事的、エコロジー的領域において、社会的空間とメディアによるイメージの流れと並んで、リージョナル-グローバルな関係のネットワークとマスメディアによるこのネットワークの定義が、経験的に確認されうるような広さ、密度、安定性にまで到達した点にある」
という点に関して、主部と述部を近づけようとした意図は分かるのですが
「今日の(そして恐らく将来の)グローバル化の過程の特殊性は、リージョナル-グローバルな関係のネットワークとマスメディアによるこのネットワークの定義が、社会的空間とメディアによるイメージの流れと並んで、文化的、政治的、経済的、軍事的、エコロジー的領域において、経験的に確認されうるような広さ、密度、安定性にまで到達した点にある」
の方が分かりやすいんじゃないかと思います。
心理学に、親近効果と初頭効果というのがあって、一番最近に経験したことと一番最初に経験したことが印象に残りやすい、ということが証明されています。
この場合、主部を先頭に、述部を最後に持ってきたほうが、主部と述部が印象に残り、文全体の趣旨が分かりやすいと思うのですが・・・。
まぁともかく、多少古いにもかかわらず、この本は読んで理解できればかなり役に立ちそうです。大学は休み中ですが、ちゃんと毎日読んで行こうと思います。
【関連する記事】