ドイツ内相ヴォルフガング・ショイブレが、EUはムスリム指導者に対して普遍的人権などのヨーロッパの価値観と共存できるような訓練を行うことを求めた、という記事。
また、彼は人々が何を着るか決めるのは政治家の役割ではないとしつつも、ブルカを批判し、女性の平等な権利はヨーロッパに独特のものではなく、あらゆる場所で守られるべき普遍的な考えだと述べたそうです。
[コメント]
仮に実行されたとしても、失敗しそうな試みだと思います。ヴォルフガング・ショイブレ氏は17世紀のキリスト教社会と今のムスリム社会を同じようなものと考えているようですが、それ自体安易な考えですし、今の、理性の優先するヨーロッパ的価値観も啓蒙活動のみによって達成されたものではなく、キリスト教の権威失墜という要因なしには、達成されえなかったはずです。
ヨーロッパで自発的に起こった啓蒙化は普遍的などでは決してなく、特殊な事例と考えるべきです。現在ムスリム社会では、イスラム教はその権威を失墜させるどころか、ますます高めているように思われます。
ちなみにヴォルフガング・ショイブレ氏は こんなこともやっていたそうです。