日本と中国の、それぞれの国から指名された10人の専門家が二国間の共有された歴史に関する異なった解釈を調和させることを目指す計画(日中共同歴史研究)の、二日間にわたる初の会合が行われている、とのこと。
古代・中世を研究するグループと、近現代を研究するグループに分かれて研究が行われ、2008年の間にこの作業を終えることが目指されているそうです。
[コメント]
こういった研究が行われるたびに思うのですが、具体的には誰と誰の歴史観を調和させるのでしょうか?
麻生外務大臣による発表によると、「(日中外相)双方は、日中歴史共同研究の目的は、両国の有識者が、(中略)、歴史に対する客観的認識を深めることによって相互理解の増進を図ることにあるとの認識で一致した。」とあるので、やはりたった10名の、両国の有識者の間で歴史観が調和すればよい、ということなのでしょうか。
そもそも日本国内でも、(おそらく中国国内でも)お互い決して相容れないような歴史観を持つ専門家達がいるのであって、このような研究はどうにも単なるポーズのように思われるのです。