日本の天皇が彼の誕生日に、「過去に我々が経験した戦争の惨禍が決して繰り返されないように、戦争の直接の知識を持たない世代に、戦争と戦死者に関する事実が正確に伝えられ続けることを誠実に願っている」という声明を出した、という記事。
[コメント]
・・・なのですが、この記事はその後半部分で天皇が靖国問題に言及しなかったことに触れています。その部分には、「多くの日本の隣国は、(靖国)神社が日本の軍国主義の過去をあがめており、また、日本の政治指導者が参拝を行っていることは、日本が過去の残虐行為を未だ直視していないことを示していることを信じている」との文章まであります。
率直に言って、イギリスのBBCという海外のメディアで、靖国問題とはほぼ無関係にも思えるイベントに関する記事の中に、これほど靖国問題が取り上げられていることに驚きました(実際、この記事の約四分の一が靖国問題に関する文章です)。「靖国問題で騒いでいるのは特定アジアだけ」という、最近特に良く聞かれるようになってきた主張も、こうした事実によりやや説得力を失うような気がします。