イスラームにつながりを持つ党に所属するトルコ首相、Recep Tayyip Erdoganを殺害する陰謀を、トルコの対テロ警察が阻止したとのこと。三人の兵士を含む九人が首都アンカラで勾留されたそうです。
Erdogan氏は、イスラム教徒の容疑者によって判事が殺害された事件後に起こった、イスラームの好戦性に対するデモを支持したとして、Hilmi Ozkok将軍を非難していたそうです。
[コメント]
トルコは、イスラーム系の公正発展党が与党ですが、政治的にも重要なファクターとなっている軍部は世俗主義、ということになっています。今回は、公正発展党のイスラーム色を警戒する軍部からテロが起こりそうだった、ということのようです。
しかし、公正発展党は一方ではEU加盟に向けて政教分離、特に公共の場でのスカーフ着用禁止など、の改革を行っており、イスラーム側からのテロの対象ともなりえます。つまり、「イスラーム色を押さえようとしているイスラーム政党」と言える公正発展党は、政治上の板ばさみ状況に陥っている、ということでしょう。